リリカルマジカル6レポート



これは3月20日前後に起きた一連の事象を克明に記録した文章――の筈なのだが、どーにも密度が濃い数日だったのに比べ、僕の記憶力が鳥レベルな上に誇張表現とかあることや無いことや無いことや無いこと書いてたりするんで、まぁなんと言いますかぶっちゃけフィクションです。実在の人物・団体・同人誌即売会とはあんまり関係したりしなかったり。

あれ? レポじゃないよね、それ?


はてさて、来る運命の日3月20日。


前日仕事終わりに新幹線に飛び乗り、終電ラッシュに押し潰されながらなんとかネカフェに辿り着き、3時間ほど仮眠を取った私こと緑平和は浜松町駅で黄昏てたりなんだり。

ちなみに不慣れなネカフェで仮眠を取った程度なので、この時点で体力はヤバげな感じ、感じ感じ。

あー、イベント中に倒れたりしないだろうか、コレ?

などと思いつつ、我が盟友たるコンさんと合流すべく改札方面へと向かう事に。
ちなみにコンさんと会うのはコレが初めてだったり。

まぁ、毎日のようにメッセで話してる相手だしね。こう気さくな感じで挨拶でもしてやろうカナ、してやろうカナ?

コン「うぉーい、そこの緑色、ココだよココ」


緑 「あ、貴方様があの魂の奥底から叫んでみよう!のコンさん
   ――いえ、コンさまですね! ははぁーっ!!」



 平身低頭の俺。うん、なんだこうホラ、僕とコンさんじゃオーラというか、身分が違うね、身分が。
 
コン「はっはっは、そう畏まらなくてもよいぞよ。世は寛大じゃて」

 寛大なお心で同行を許可していただけるコンさま。なんて素晴らしい人なんだろうか!!

コン「……で、僕は何時までこのキャラ続けるの?」

 あ、もういいよ?

 出会い頭の小粋なコミュニケーションも終わり、会場までまだもう暫く時間があるので改札前でダベる僕とコンさん。


「くけーっ!!」


 そんな善良な一市民たる僕に怪鳥のような嘶きと共に背中から飛び掛ってくる謎の人影。いや、マジで。

「ふはははは、油断したな小僧!!」

 鏑木さんからの襲撃だった。ちなみに初対面です。
 そんな文字通り衝撃的な出会いを交わし、更には一般参加されるまるさん、ツタン仮面さんと駅で暫くの間、雑談を続け、丁度いい時間になったところで一般参加される人達と別れ、僕とコンさんは会場へ向かう事へ。

 だがしかし、駅から一歩出るとそこにはこれからの道行きを示しているかのような暗澹とした空模様。

コン「大丈夫! こんなこともあろうかと折り畳み傘を用意しているからさ!!」

 さすがコンさんだぜ! 頼りになる男だ!!
 おっと、すこし雨がパラついてきたようだが、ふははは、この程度傘があればどうということもないわ!!
 いざ行かん! リリマジ会場へ!!


 びゅうううううううううう!!(突風


「ぎゃー! 傘の骨が、折れた。至極アッサリと折れたー!?」


 ダダダダダダダダダダダダ!!(豪雨


「いだっ!? いだいっ!? 風が強くて雨がちょっとした打撃兵器並の威力に!?」



 …………まるで僕等の出陣を祝してくれているかのように荒れまくる天気。
 神様、僕なにか悪いこと致しましたか?

 そんな感じで呪いの如き悪天候に見舞われつつ、なんとか会場に到着。
 しかし、なにやらスタッフさんたちは忙しそうにしており、サークル入場はまだ行なわれてない様子。
 結果、濡れ鼠となった僕とコンさんはエレベーターホールの片隅で寒さと戦い続けるのであった。まる。

 そんなこんなでようやっとサークル入場が開始。
 とりあえず自分のスペースにいってみるとそこにはポプルス様からのダンボールが二つ。

 おおっ! マジで本になってるよ!?

 ちなみにここで初めて製本された星を砕く者<上>を手に取った僕は、暫くの間恍惚の表情で酔いしれてました。
 お隣のサークル様、不気味な笑顔を浮かべて立ち竦むおかしな輩が居て申し訳ありません。

「気色悪い笑み浮かべてないで、とりあえず準備しようよ」

 相方たるコンさんに突っ込まれる事によってあちらの世界からようやく帰還。
 とりあえず準備作業を開始する。
 とはいえ、頒布物は星砕一択。適当に本を並べた後は値段を書いた看板(超汚い)を掲げ、準備完了。
 うわあ、早いねこりゃ。

 とりあえず盛大に時間が余ったので、この時間を利用してお世話になった方々に挨拶周りに行くことに。

 まずはカバー裏を描いてくださったジンナイさんのところへ。


「来たな悪魔めっ! この俺を誑かしやがって!!」


 警戒されました。
 ヒドいや! 半分はジンナイさんのアイデアなのに!!

 まぁ冗談はともかく、完成した本をお渡しすると、まずはカバーを外して問題の絵を確認するジンナイさん。
 購入された方はご存知、アレですよアレ。

「あははははははははっっ」
「うわはははははははっっ」

 笑う男二人。いや、そりゃああんなもん見たら笑うよなぁ。

 とまぁ、色々話たいこともありましたが、なにやら準備が凄まじく忙しそうなので、この場はこれで撤退。

 続いてお世話になった浅木原さん、天波さんあたりに星砕を配りつつ、新刊を徴収する僕。

 と、そこへコンさんから連絡が、

「緑ー。見本誌提出しないと」

 忘れてたー!?

 なにやら長蛇の列が出来てはいましたが、思いっきりスルーしていました。
 とりあえず自スペースに戻って、見本誌提出に行く僕。
 しかし本当に長いなぁ、この列。

 そんなこんなでバタバタしていると、気付けば会場間近。
 自分のスペースに戻って、一般参加の方が来られるのを待つことにする僕。

「いやぁ、誰か買いに来てくれるかな、ホントに」
「え……ああ、うん、とりあえず最初は――」

 余談ではあるが、今回のリリマジではゾーニングエリアというのが設けられている。
 まぁ、所謂お子様は見ちゃダメー! な本を頒布している所は奥のエリアに固めて、出入り口で色付きリストバンドを提示することによってお子様の入場を規制することができるという便利設計なのだ!! なのだー!!

「――あっちにいくんじゃない?」

 そして10時35分 リリカルマジカル6開場。

 同時にゾーニングエリアへと向かう一般参加の方々。
 うわぁ、エロって強いのね(ぉ
 いやまぁ、僕も一般参加してたらまずはエロゾーン――げふんげふん、ゾーニングエリアから行くだろうけどね!!

 そんな感じで、まずは様子見な感じで始まったリリカルマジカル6
 ちなみに一番初めに購入しに来た方は、

「やっほー、買いに来たよー。コウセさんの分を」

 チャティさんでした。やっぱり知り合いかよ(ぉ
 とりあえず「祝福の風はいまだ吹かず」と交換って事でチャティさんには無料進呈。

 結果的に会場に来ていないコウセさんが一番最初の購入者にww
 とはいえ、そこからチャティさんも自分の買い物に行くことに。
 途切れるお客さん。

「うーむ、暫くは誰も来そうにないねー。コンさん、なんか買うものあったら行って来ていいよ?」
「その言葉を待ってたぜぇー! じゃあな、俺は自分探しの旅に出掛けるぜ!!」

 やる気満々のコンさん。
 まったく、あっさりと僕を見捨てるとはなんて人だ!
 ここはバシッと注意しておかなくちゃね!!


「待てコンさん!! ――僕の分も頼む!!



 軍資金を持たせて、快くコンさんを旅立たせる僕。
 だって僕も買い物したいんだもん!!

 と、そんなこんなで誰も来ないスペースで店番を開始する僕。
 だがしかし、五分ほど経つと会場の隅っこである僕達のスペースにも一般参加の方々が適度に回りはじめる。
 そして、結構なペースで売れ始める星砕。
 普段HPを見てくださってる方々や、コンさんなどが紹介してくださったおかげで僕の予想を遥かに上回るペースで売れ始める。

 まぁ、なによりも夕霞さんの美麗な絵が人目をひきつけるのが最大の要因なのでしょうが。
 ありがとう夕霞さん! 足を向けてマジ寝れません!!

「おっ、意外と売れてる。びっくり」

 そこへコンさん帰宅。
 まったくこの忙しい時になにをしているのかね君は?

「はい、頼まれていたトコの新刊」

 ありがとうごぜえますだー!!
 ささ、おつかれでしょう。ここで一休みしてくだせえ。

 そんな感じでコンさんも合流して本を売り始める。

 と、暫く店番をしていると、えらく可愛らしい女性の方が来訪。

「あ、すみません。新刊ひとつください……」
「あ、はい。1200円になります」

 女性の方も僕の書いた血生臭いリリカル薄めな物語読むのかぁ、などと思っていたら、隣に居たコンさんがボソリと、

「標準偏差Rの空色藍さんダヨ」


「なぁにいいいいいいいい!?」


 僕驚愕。

「あうぅぅ。コッソリ買って帰るつもりだったのにぃ……」

 なにやらお忍びで購入する予定だったらしいが、ものの見事にコンさんにバラされたらしい。
 ああ、でもなんだ。空色藍さんには悪いがコンさんぐっジョブ!
 なんだこの萌えキャラは、などと思いつつ小動物チックな空色藍さんを愛でる僕。
 ヴォルテられればいいと思うよ?

 そんなどっきりハプニングが起こったりしながら、昼過ぎ頃。
 買い物が一段楽したのかチャティさん達が再びスペースに来訪。

 ちなみにこの時、持ち込んだ星砕の在庫は十数冊と言ったところ。

 それを見たチャティさん達が俄に盛り上がり始める。

「よしっ! この調子なら完売も夢じゃないな!」
「みんなで力を合わせて頑張ろうぜ!!」
「そうだ! 声を掛け捲ればこの程度売れる筈!!」
「それで完売したら――」


「――リリティアだね!」


 リリマジで星砕が完売したらリリティアのコピー本を出すと明言したのが仇となった。

 本人である僕を他所に盛り上がるギャラリーども。
 いやいやいやいや。無理でしょ? ほら、だんだん来訪される人のペースも少なくなってるしさ?
 完売とかしないよね? ねっ!?

 そんな僕の望みを粉砕するかのごとく、二時前に持ち込んだ星砕は完売!


「ばんざーい! ばんざーい! リリティアばんざーい!!」


 喜ぶべきか、悲しむべきか解らない僕を他所に盛り上がる一堂。
 魔法少女リリカルティアナ、はじまります。

 そんな感じで、非常にありがたいことに星砕は完売。
 こうして、僕の初参加同人誌即売会リリカルマジカル6は終わりを告げたのであった。


 だが、本当の地獄はここから始まる!!


 リリカルマジカル6レポート 即売会編 了

 宴会・後日談編に続かない。

 
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