魔法少女リリカルなのは 星を砕く者 第11話 決闘場

 


 戦うことが、怖くなかった事なんかない。


 いつだって、足が震えそうで。


 いつだって、その場に座り込んでしまいそうで。


 恐れていた。傷つくことや、失うことを。


 でも、私は知っている。



 恐怖に屈し、逃げたとしてもその先に希望なんてない事を。



 失いたくないものがあるならば。


 傷つけたくない人がいるならば。



 その手で掴み、守らなければならないという事を。



 だから、私は戦おうと心に決めた。



 星を砕く物語、始まります。



 ●



「ティアさん……聞こえていますか、ティアさん!!」
 意識が覚醒したのは耳元で呼びかけられる自分の名前。
 ゆっくりとティアナが瞼を開けると目の前には心配そうに表情を歪めているキャロの顔が間近に見えた。
「キャロ……っつぅ、えっと、ここは?」
 酩酊感を伴う頭痛に顔を顰めつつ、まずは状況把握に努めようと周囲を見回しながらティアは尋ねる。
 随分と昔の話になるのだがまだ転送魔法が未発達だった時代、転送酔い、と呼ばれる副作用のようなモノがあったそうだ。
 転送技術の発達した現在では殆ど見られない現象。しかしこの気持ち悪さに耐えながらも転送を繰り返した先人たちを無駄に尊敬したくなってくる気持ちがティアナには湧いてくる。
 正直に言うと、果てしなく気持ち悪かった。
「よく解りません、私もついさっき目を覚ましたばかりで……どうやら地下みたいですけど」
 申し訳なさそうに呟くキャロ。彼女の言うとおりどうやらここは洞窟か何かのようだ、キャロが作り出したのだろうか宙に浮く光の玉がぼんやりと映し出すのは、周囲を覆うごつごつとした岩肌ばかりだ、無駄な圧迫感が押し寄せてくる。
「スバルやエリオは?」
 未だに意識がはっきりとしないティアナであったが、何とか優先事項を決めそれぞれ確認する事に勤め始める。
 しかし、キャロは黙したまま首を横に振るだけだ。
「思念通話の方は、飛ばしてみた?」
「それも試してみたんですけど……」
 どんどんと小さくなっていくキャロの言葉、その様子に無駄だとわかりつつティアナも自分自身で思念通話を試みてみる。
『こちらストライカー01。アースラ聞こえますか…………スバル、エリオ、聞こえたら返事をして!』
 しかし、予想通り返ってくるのは耳障りなノイズだけだ。通じてないと考えるのが普通だろう。
『ごくごく短距離なら通じるみたいですが……やっぱりノイズが酷いですね。この異常魔力がジャミングになっているんでしょうか?』
 試しにとキャロのほうからティアナに思念通話が飛んでくる。
 なんとか会話内容は聞き取れるが、この距離でもやはりノイズ交じりの状況だ。おそらく十数メートルも離れれば完全に聞こえなくなってしまうだろう。
「まいったわね、思念通話が使えないとなると行動が随分と制限される事になるわ」
 作戦開始から分隊はバラバラ、思念通話は妨害されそれぞれの状況も解らない、おまけに現在位置も不明ときた。
 考えうる限り最悪のスタートと言っても過言ではないだろう。
 また、組み合わせもバランスが悪い。ティアナとキャロも六課時代にコンビでの訓練は行ってきたが、それでも彼女たちが本領を発揮するのは優秀な前衛と組んだときだ。
 この状態で敵に襲われれば厄介な事になるのは目に見えている。
「とりあえず、ここから移動しましょう。出来れば地上へ。目標の研究施設を発見できればそこにスバルたちも集まってくるはずよ」
 ティアナの指示に頷くキャロ。戦闘になるとしても逃げ場も無く、一本道のこの洞窟内ではどうにもならない。
「どうやら風はこっちの方から流れてきてるみたいですね」
 キャロが指し示す方角からは確かに風が吹いているようだ。
 しかし頼りない明かりでは、その先は見通す事は出来ない。
 深い暗闇が何処までも続いているように見えるだけだ。
 それでも、この場で怖気づくわけにはいかない。
「いくわよ、キャロ」
「はいっ!!」
 気合を入れなおすかのように、声を張り上げ二人は暗い地下道を進み始めた。



 ●



「これは、運がいいのか悪いのか」
 一人、エリオ・モンディアルは呟いた。
 彼の視線の先にあるのは巨大なドーム状の施設。明らかに人の手が加わった人工物である。
 この無人世界に存在する人工物は数少ない。そしてそれらの全てがかつてこの星で行われていた研究の為に設けられたものだろう。
 つまりは、目の前にあるドームこそが、自分たちの目指す目的地である可能性が高い。
 エリオは気づけば目の前にそびえるドームのすぐ近くにある茂みに飛ばされていた。
 どれほどの時間、気絶していたのかわからないが周囲に仲間の影は無く、代わりとでも言うかのようにこのドームが聳え立っていた。
 目的地――フェイトがこの場所に囚われているのか――どうかは未だに確証はもてないが調べる価値はある場所だ。
 しかし、自分一人しかこの場にいないというのが問題である。
 フェイトがもしこの施設に囚われていると言うのであれば、敵もこの施設を拠点としている筈だ。
 そこに一人で踏み込むのは無謀としか言いようの無い行為である。
 通信も満足に行えない現状では行方不明者がもう一人増えるだけの可能性もある。
 順当に考えるならば、エリオはこの場で待つべきだ。
 スバルたちも何らかの人工物を目指して探索をしているはずだ。
 転送された位置によりどれだけの時間がかかるかは不明だが、これほどの巨大な施設、発見する事はそう難しくないだろう。
 ならば、エリオのすべき事はこの場で仲間と合流するのを待つ事。
 それが最良の判断であった。
 だがしかし――
「あそこに、フェイトさんがいる……」
 既に槍状となったストラーダを力強く握り締めながら、エリオが呟く。
 自分の大切な者がそこに囚われていると知りながら、ただ座して待つだけに徹する事が出来るほどエリオの精神は成熟していなかった。
 周囲を警戒するように見回す、敵の姿は無い。
 情報によればフェイスたちは少数精鋭。確認されている数は五人、多く見積もったとしても二桁に達する事は無いとスカリエッティは言っていた。
 あの男の言葉を信じる事はエリオにとっては不快極まることだったが、自分を納得させるためにあえてその部分だけを思い返す。
 アースラのような艦ならばともかく、魔導師一人を補足するには十分とはいえない数だ。
 それにもし発見されたとしても、離脱する自信はエリオにはあった。
 ストライカーズの中でも最速を誇る彼にはその程度の自負はある。
 ゆえに、彼は――
「待っててくださいフェイトさん、今助けに行きます」
 呟きと共に潜んでいた茂みから飛び出した。



 ●



 直線距離だけで言うのであればスバルはエリオのいる施設から最も離れた場所に飛ばされていた。
 周囲三百六十度、視界を埋めるのは深い緑色ばかり。
 延々と続きそうな木々はスバルの行く手を阻む障害物となりその進みを遅々としたものにしている。
「これは……ちょっと困ったなぁ……」
 呟く声は少々弱気なもの、しかしスバルがそう言いたくなるのも無理はないだろう。
 なにしろこの森は文字通り生きている。
 周囲を覆う霧状の魔力がスカリエッティの言うとおり異常成長を促しているのか秒単位で木々が動いている。
 風もないというのに周囲を葉が重なり合うガサガサという音が響く。
 明らかな異常だ。根っこから抜け出して襲い掛かってくるなどと言う童話じみた現象は起こらないが、それでも薄気味悪い事この上ない。
 そして問題は精神的なものだけに留まらない。
 木々が目まぐるしい速さで成長している為に方向感覚が狂ってしまう。迷わないよう印を付けようにも木々や地面が勝手に動く現状では目安にもならない。
 何かしら目印になるような物があればよいのだが、木々ばかりのこの場所ではそれも叶わない。
 最悪の場合、ウィングロードを使い上空から移動すれば良いのだろうが、それはあくまで最終手段だ。
 なにしろそんな真似をすれば目立つ、ひたすらに目立つ。
 その後に待つ結果を想像することは容易い。先程のアースラのように遠距離から砲撃され打ち落とされる自分の姿がありありと浮かぶだけだ。
 そんなわけでスバルは絡みつく草木を掻き分けながら一人必死に秘境探検家じみた真似をしているのであった。
「あー、でも訓練学校の最終試験を思い出すなぁ、これ。あの時は大変だったなぁ」
 しみじみと呟くスバル。訓練学校の卒業試験では魔力制限された状態でジャングルに放り出される。
 いわゆるサバイバル訓練と言う奴だ。あの時もあの時で色々と大変な目にあったのだが……、
「あの時はティアが一緒だったからなぁ……」
 小さく呟かれた声は誰に届く事も無く騒がしい森の音に掻き消えていった。
 立ち止まり、一度気合を入れなおすように自らの頬を叩くスバル。
「うん、弱気になっちゃダメダメ! よぉしっ! 全力全開一直線にフェイトさんを助けに行くぞー!!」
 自らを奮い立たせるように両手を突き上げて吼えるスバル。敵地のど真ん中でやる行為ではないが、そのおかげで気力は幾分か回復したようである。
 そうして幾らか木々を掻き分けて前へ、前へと突き進むスバル。
 だが、終わりは意外とあっけなくやってきた。
「おわたっ!?」
 急にへし折りながら進めてきた木枝の感触が無くなりつんのめるスバル。
 前を振り仰ぐと、開けた空間が目の前に広がっていた。
「…………ん?」
 首を捻りつつ周囲を見渡す、そこはエアスポットか何かのように、ちょっとした広場を形成していた。
 初めは目的地に着いたのかと思ったスバルだが、そこには何も無い。
 木々だけではない、人工物らしきものが一つも無いのだ。
 地面は僅かにすり鉢状にへこんでおり、クレーターか何かのような雰囲気さえある。その形は正確に円を成しており半径は二十メートルそこらと言ったところだろうか。
 スバルの知識だけで例えるならばこの場は訓練施設とよく似ていた。それも本局でよく使われている対人模擬戦用の施設――通称“決闘場”。
 十年ほど前から紅いベルカの騎士と金色のミッド式魔導師が幾度と無く真剣勝負にも似た模擬戦を繰り返した結果、そんな厳つい仇名がついてしまった伝説の訓練施設である。
 スバルは実際に利用した事は無いが本局に何度か赴く用事があった際に見学した事があった。
 その時は誰も居ない、ただ閑散とした空間だったが一目見ただけで理解する事が出来た。
 この場で多くの者が自らを研鑽し続けた事、血と汗を流し、少しでも強くなろうとする戦士達の残滓がそこには確かに残っていた。
 その時と同様の感覚をスバルは覚える。
 彼女は導かれるように足を前へと踏み出し、そのサークルの中へ歩を進める。
 やはり傍目から見れば何も無い、ただのだだっ広い空間でしかない。
 だが、確かにここには存在する。戦いの残滓が。
 そうしてスバルがサークルの中心へと赴いた時、衝撃が走った。
 それは地震にも似た振動。大地を振るわせる音が盛大に響く。
 思わず身構えるスバル。しかし音は止まない。
 生い茂る木々によりサークルの外の様子を見る事は出来ない。
 ゆえに、その音だけが確実にこちらへと近づいてきている事が理解できた。
 断続的に続く破砕音。それは大木を薙ぎ倒す音だ。圧倒的な力をもって障害を蹴散らす存在が、この木々の向こうに居る。


 そして、こちらに迫ってきている。


 スバルは音のするほうを油断無く見据えながら、自分が驚くほど冷静である事に気がついた。
 これから自分はその命を賭して“敵”と戦わねばならないという事実。それを想像していたよりも容易く事実として受け入れる事が出来た。
 この場に足を踏み入れた時、いや、この“決闘場”を目にした瞬間からスバルの心は決まっていた。


 ――闘いが始まる、と。


 轟音は刻々と近づいてくる。迷い無くまっすぐに、こちらへと向かって。
 スバルは既にバリアジャケット、デバイス共に戦闘準備に入っている。
 カートリッジシリンダーに装填されているのは通常のカートリッジが五発、最後の一発だけが青色のシーリングカートリッジだ。
「準備はいい、マッハキャリバー」
『All right』
 答える相棒の声も迷い無く、迎え撃つ準備は全て整った。
 未だに敵の姿を視認することは出来ない。轟音は常に前方から響いているが、スバルは後方から襲撃されても対応できるように全方位に注意を向ける。
 そして、ほんのすぐ近く。草木をほんの僅かに掻き分けた場所で大木がへし折れる音が響く――その直後に音がピタリと止んだ。
 場を覆うのは耳が痛くなるほどの静寂、常に成長し続ける草葉の擦れる音すら今はしない。
 まるで時が静止したかのような錯覚を覚えた瞬間――


『Look at the sky!』


 上を見ろとマッハキャリバーからの警告が飛んだ。
 スバルがそれに気づいたのは自分の相棒からの警告とほぼ同時、その時、彼女は足元を見ていた。
 そこに広がる歪な影を。
 空を見上げる。信じられないほどの巨体が空を裂く姿がスバルの瞳に映し出される。
 その姿をスバルは一度見たことがある。
 地上本部襲撃の際にスバルが目にしたのは三人。
 指揮官らしき男、そして直接対峙した右手を大剣へと変貌させた少女。
 そしてもう一人、彼等の中でも特に記憶に残った最後の一人。
 その姿は、明らかな異形だった。
 上半身だけを見ればそれは普通の人間と変わらない、だがその下半身は全てまるで巨大な蜘蛛か何かのような六脚の節足で構成されていた。
 蜘蛛と人とを無理矢理合成させたかのようなその姿は神話の中に存在する化け物そのものだ。
 怒りの表情をかたどった仮面を身につけるその存在の名はアンガー。
 暴走ユニゾンデバイスにより創られた、フェイスという存在。この瞬間のスバルの“敵”である。
 単純な体長にしてスバルの三倍程度はあろうかと言うその巨体が宙を舞っていた。
 いや、それは飛翔などと言う華麗なものでは断じてない。
 自由落下に身を任せるその行動は墜落と呼ぶべき物だ。
 そしてその落下点に存在するのはスバル自身、受けるか避けるか瞬時の判断が求められる中、スバルは自分の両足に魔力を込める。
 マッハキャリバーの本体部分である宝石が明滅し、車輪が地を削るような激しい回転を生みだす。
 最初からトップスピードでの挙動。バランスを崩しそうになる上半身を逸らし、後方へと飛ぶように移動。
 同時にスバルの目の前を巨大な質量が通過した。そして瞬きの時間も得られる事無く――着弾。
 大地が悲鳴を上げた。そう錯覚するほどの大音量が響き、凄まじい衝撃が地面を奮わせる。
 驚くべき事に、何かが落ちた地点は新たなクレーターが生じていた。
 大地がその威力に敗北し、ひしゃげているのだ。
 もし、スバルがあのまま落下点にいれば押し潰されていたのは彼女の身体だった筈だ。防御魔法を展開していたとしてもこの威力を防ぐ事は到底不可能だっただろう。
 もしも判断を違えていれば決着はアッサリとついていただろう――スバルの死という形をもって。
 勘違いしていた。ここは“決闘場”ではない。
 この場はただ一方的に“彼等”が蹂躙するためだけに存在する“狩猟場”なのだ。
 踏み入ればそこまで、後に待つのは一方的な虐殺だけという残酷無比な祭壇。
 格好の獲物としてスバルはそこに足を踏み入れてしまったのだろう。



 ――かつて、ただ自分の弱さに打ち震えていた頃のスバルであったならば。



「うおああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」
 咆哮が轟いた。
 響くのは裂帛の気合の声と、地面を削り取るホイールの轟音。
 回転方向を反転させ、スバルは着地の衝撃に身を固めるアンガーに向けて踏み込んだ。
 彼我の距離は殆ど無い、未だにアンガーの一撃により地面は打ち震えているが関係ない。
 振りぬけば届く距離にアンガーはいる。
「リボルバァァキャノンッ!!」
 リボルバーナックルがマッハキャリバーの制御を受け自動的にカートリッジをロード。
 爆発的な魔力と共にナックルスピナーが鳥の囀りのような嘶きと共に高速回転を開始する。
 同時に生じる衝撃波をその右拳に纏わせながら、スバルの一撃が放たれた。
 まるで大砲を撃ちはなったかのような轟音が響く。
 ほぼ零距離で放たれる一撃を避ける事は叶わない。それを察したのかどうか仮面をつけてない右半分の表情は何処までも無表情ではあったが、アンガーはその巨体に見合わぬ俊敏な動作で右手を掲げ上げる。
 同時にスバルとアンガーの間に黒色の障壁が生まれる。
 恐らくはシールドタイプの防御魔法。効果範囲が狭い代わりに強固な防御を誇るベーシックな防御魔法だ。
 だが、スバルは構わずに拳を打ち放つ。
 スバルの拳とシールドが克ち合い、火花にも似た魔力光が弾ける。
 状態は拮抗している。
 スバルの一撃はシールドを突き破ること無く阻まれている。相当強固な物でなければスバルの一撃は防御魔法を突き破る事が出来る。
 単純な力比べで耐え切れる相手といえばヴィータかなのはぐらいのものだろう――共に防御魔法を得意としている存在だ。つまるところアンガーの防御魔法はそのクラスに達しているという事である。
 だがしかし――
「吹っ飛べぇぇぇぇ!!」
 スバルは臆すること無く拳を振りぬく。信じがたい事にその行動によってアンガーの身体が宙に浮いた。
 単純に見てスバルの三倍――体重だけで見ればその数倍――はあろうかと言う巨体が浮いたのだ。
 それもシールドに阻まれた状態でだ。
 技術や能力ではない。単純な力比べでスバルはそのままアンガーを吹き飛ばした。
 宙を飛ぶ巨体。今度こそその姿は飛翔と呼ぶに相応しかった。
 そのままアンガーはサークルの端まで吹き飛ばされながらも何とかその六本の節足を動かし体制を整える。
 スバルはそれに対し追い討ちをかけるでも無く、自分の拳を見詰め続けていた。
「……うん、大丈夫」
 呟きと共に掌を何度か開閉しながら調子を確かめるように呟く。
 ストライカー分隊の中でOMFの脅威を身を持って味わったのはスバルだけだった。
 しかし、一連の動きの中であの時のような不調は見られない。いや、逆に調子がいいくらいだった。
「ありがとう、ございます……」
 この場に居ない誰かに対して感謝の言葉を呟くと、スバルは再び身構えた。
 自分の乗り越えるべき相手、アンガーを見据えて。



「私は……戦える」



 獲物を狩るだけの狩猟場に、二人の戦士が集った時、そこは正しく“決闘場”へとその姿を変えた。



>TO BE CONTINUED


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